韓国　商標コンセント制度導入へ

　2023年 10月17日
浅村特許事務所　知財情報

韓国　商標コンセント制度導入へ

2023年10月 6日、コンセント制度導入を含む商標法改正に関する法案が、韓国の国会（一院制）で可決されました。６か月後の2024 年 4月中に施行がされる見込みです。

コンセント制度とは、他人の先行商標と同一又は類似の商標が出願された場合であっても、当該先行商標の権利者による同意があれば両商標の併存登録を認める制度です。

これまではコンセント制度の代替策として、商標登録出願を引用商標所有者に一旦譲渡し、登録後に商標権を譲渡移転する契約（アサインバック契約）が実務上とられることもありましたが、手続きが煩雑で負担が大きいという点が指摘されておりました。今後はこのような問題点は解決されることが期待されます。

但し、改正法には「商標および商品役務が同一の場合には、同意書による拒絶理由の解消は認められない」という内容の例外規定が置かれています。

又、「同意書制度に基づいて登録された商標が不正競争の目的で使用され、需要者に混同が生じた場合、商標登録の取消請求を認める」という措置規定も新設されました。

なお、日本でも商標のコンセント制度の導入が決定しています。詳細につきましては、「日本　商標 コンセント制度の導入」（https://www.asamura.jp/blog/2023/07/13/trademark-consent-system/）をご覧ください。

https://www.asamura.jp/blog/2023/07/13/trademark-consent-system/