2023年10月 5日
浅村特許事務所 知財情報
メキシコ 特許期間調整
特許期間（登録から存続期間満了迄）が１７年に満たないメキシコ特許については、その分を補填するため特許期間の調整（延長）が認められる場合があります。従前よりNAFTA等を適用することでその様な取り扱いがされるべきとの議論がなされていましたが、今般、それに沿った司法判断が示された様です。例えば、下記にリンクしましたメキシコ特許事務所の記事をご参照ください。
https://uhthoff.com.mx/en/possible-lifespan-patent-extension/
メキシコ知的財産庁側に正当化し得ない権利化の遅れが有ったこと等が条件となっていることから、調整を受けることができるかどうかについてはケースバイケースで検討する必要があり、また現実に特許期間延長を受ける手続きは、行政訴訟を伴う可能性が高く、したがって比較的高額かつ長期間を要する可能性が高い様です。
重要な発明についてのメキシコ特許であって特許期間が１７年に満たないものについては、メキシコ特許事務所等に適用可能性について問い合わせる等、延長可能性について検討を行う価値が有るかもしれません。