2023年 2月21日
浅村特許事務所 知財情報
韓国 韓国弁理士会による製品特許認証サービスの開始
韓国弁理士会は、販売する製品に特許技術が適用されているか否かを審査し、認証する「製品特許認証」サービスを開始しました。
【背景】
韓国において、特許技術が適用されていないにも拘らず適用されたと虚偽の表示をして製品を販売する事案が増加しています。
虚偽の表示による消費者被害を未然に防止するため、韓国弁理士会は、2022年10月31日から、製品に特許技術が適用されているかどうかを審査し、認証マークを提供するサービスを開始しました。弁理士会という専門機関が評価・認証することにより、特許製品の信頼性を高めることに寄与するものと期待されています。
【手続】
製品に自社の特許技術が適用されていることを証明したい等、製品特許認証サービスを希望する企業は、まず韓国内の弁理士に依頼し、1次評価を受ける必要があります。
次に、1次評価を行った韓国弁理士が製品特許認証の申請を韓国弁理士会にします。
韓国弁理士会による審査をパスすると、認証書と共に認証マークが発行されます。認証マークは製品内に適用された特許の個数に応じて3種類に分けて付与されます。
製品内に適用された特許が3個以下 → Bronze Mark
製品内に適用された特許が4個から9個 → Silver Mark
製品内に適用された特許が10個以上 → Gold Mark
・認証審査の結果について不服の場合は1回に限り、異議申立てができます。
・製品特許認証は、製品の品質保証が目的ではなく、急増している虚偽の特許表示による消費者被害を防ぐことを主目的にしています。