2023年 1月27日
浅村特許事務所 知財情報
イラク 商標出願の新しい要件
2022年12月22日、イラク商標局は、商標出願に関する新しい規則を発表しました。
出願商標がラテン文字のみの場合、アラビア語の音訳を提供する必要があります。商標登録を受けようとする商標 (print of the mark)には、ラテン文字の上に、ラテン文字よりも大きなサイズでアラビア文字を併記することが求められています。
イラク商標法第5条に準拠しているこの新規則は、2023年1月2日から既に発効しております。
これにより、侵害事案発生の場合や混同が生じる程類似するアラビア語商標を第三者が出願しようとする場合等、権利行使上プラスになることが期待されます。
アルファベットの「V」や「P」といった文字には、完全一致する対応アラビア文字がない等、実務上難しい面があります。出願商標の中に、「V」や「P」が含まれている時は、特に現地代理人のアドバイスが不可欠になるかと思われます。