2022年10月 3日
浅村特許事務所 知財情報
アメリカ Fast-Track Appeals Pilot Programを2024年 7月 2日まで延長
USPTOは、Fast-Track Appeals Pilot Programにつき、2024年 7月 2日まで延長することを発表しました(2022年 9月29日)。
Fast-Track Appeals Pilot Programは、審判における審理の迅速化を図るために設けられたパイロットプログラムです。
なお、申請の上限数500件の条件は撤廃されましたが、4半期ごとに125件までとしています。
以下ご参考のため、当所のアメリカ特許制度の記載からFast-Track Appeals Pilot Programの記載を抜粋して掲載します。
Fast-Track Appeals Pilot Program
Fast-Track Appeals Pilot Programとは、審判における審理の迅速化を図るためのパイロットプログラムのことをいう。
2020年 7月 2日に試行が開始された。
手続
審査の迅速化を進めるための書面(ファストトラック申請用のフォームPTO/SB/451)を提出し、同時に手数料420ドルを支払う必要がある(37CFR 41.20(a))。
審理
特許公判審判部(PTAB:Patent Trial and Appeal Board)は、当該書面を受理し登録した日から、6ヵ月以内に決定を出すことを目標としている。
結論までの平均決定時間は、ファストトラックレビューの申請が認められた日から約2ヶ月の実績があり、ファストトラック審査対象外の案件の平均審理時間と比較して、少なくとも50%判断が早くなっているとのことである。
Fast-Track Appeals Pilot Programは、2年ごとに延長するかが判断され、その結果、2022年10月 3日現在、2024年 7月 2日まで延長されることとなった。
なお、申請の上限数500件の条件は撤廃されたが、4半期ごと(2022年 7月 2日から3か月ごと)に125件までとしている。