カーボベルデ共和国 ARIPOの22番目の加盟国へ

　2022年 5月10日
浅村特許事務所　知財情報

カーボベルデ共和国は、ARIPO（アフリカ広域知的財産機関）の22番目の加盟国になる予定です。

　2022年 1月 7日、カーボベルデ議会は、「ルサカ条約」並びに「特許と工業意匠に関するハラレ議定書」及び「商標に関するバンジュール議定書」への加盟を承認しました。

　次いで、2022年 1月27日に、カーボベルデ議会は「伝統的知識の保護に関するスワコプムント議定書」への加盟も承認しました。

　後日、正式書類がARIPO事務局長に寄託されます。

　これにより、ARIPOの広域出願において、カーボベルデ共和国を指定することができるようになります。対象は、特許、実用新案、意匠、商標、及び伝統的知識の保護です。

　尚、加盟国については、次のARIPO公式サイトをご覧ください。

ご注意点：

ARIPOの知的財産権の保護に係る議定書は次のとおりです。　　

　(1) 特許と工業意匠に関するハラレ議定書

　(2) 商標に関するバンジュール議定書

　(3) 伝統的知識の保護に関するスワコプムント議定書

　(4) 植物新品種の保護に関するアルーシャ議定書

　加盟国によって承認している議定書が異なっており多様です。例えば、セーシェル共和国は「特許と工業意匠に関するハラレ議定書」の締約国ですが、「商標に関するバンジュール議定書」については未加盟です。そのためセーシェル共和国で商標権を取得するためには、セーシェル直接出願が必要となります。

　上記サイトの「Member States」の国名をクリックすると、各国の基本情報が表示され、項目「Protocols」で確認することができます。