浅村特許事務所 知財情報
第271-2号(2018年3月発行)
インド インド特許庁がWIPOのDASプログラムを利用開始
インド特許庁(IPO)は、2018年1月31日より、特許出願及び意匠出願について、世界知的所有権機関(以下「WIPO」という。)が提供しているデジタルアクセスサービス(Digital Access Service、以下「DAS」という。)の利用を開始した、と発表しました。
DASとは、DAS参加国 の特許庁とWIPOとの間に構築されている、電子データによって優先権書類の提供及び取得(一部の国では提供のみ)が可能となるサービスです。
このサービスを利用するには、まず出願人は第一出願国に対し、優先権書類データをDASにアップロードするよう求めることが必要です。出願人は、その際発行されるアクセスコードを用いて、第二出願国に対し、DASを通じて優先権書類データを取得するよう求めることができるようになります。
インド以外のDAS参加国において第一国出願の優先権を主張し、インドを第二国として出願する際には、DASを利用することにより、書面による優先権書類をインド特許庁へ提出する必要がなくなるわけです。出願人は、優先権書類の入手やコピー、またそれらの郵送や提出に関連する負担(費用や手間)と時間を大幅に減らすことができるようになります。
本件について、追加で情報がありましたら随時お知らせいたします。
1)現在DASに参加している国については下記ご参照ください。
WIPOのホームページ:https://www.wipo.int/das/en/participating_offices.htm
Email: asamura@asamura.jp |
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