2022年 2月28日
浅村特許事務所 知財情報
EPO 料金改定(2023年 4月 1日から)
ヨーロッパ特許庁(EPO:European Patent Office)は、2023年 4月 1日から料金(Official fee)を改定することを発表しました。
前回の改定(2022年 4月 1日)と比べ、値上げ額が約2倍(4%~6%)と大幅な改正となることにご留意下さい。
また、通常2年おきに料金改定がされるところ、今回は前回改定から1年後の改定という異例の改定となります。
1.施行、適用
2022年12月14日に改定された料金に関する規則第2条は、2023年 4月 1日に施行されます。
新料金は2022年 4月 1日以降の納付に適用されます。
なお、国際出願における手数料については、2022年 4月 1日以降の出願に適用されます。
早期出願、早期手続きの対応をご検討下さい。
2.特例
2023年 4月 1日から6ヵ月以内、すなわち2023年 9月30日までの間に改定前のオフィシャルフィーで納付した場合、料金改定前の料金で納付している旨のEPOからの通知から2ヵ月以内に新料金との差額分を支払えば、その料金は有効に納付されたものとみなされます。
3.EPO オフィシャルフィー 一覧
2023年 2月28日現在 1ユーロ: 145円
項 目 |
2023年 3月31日迄 |
2023年 4月1日以降 |
値上額 |
出願手数料 (Article 78, paragraph 2) ・キャラクターコードフォーマット(XML)に基づ くオンラインで提出 |
100€ |
105€ |
5€ |
明細書36ページ以上の場合の追加手数料 |
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超過クレーム料(出願料に加算される) (クレーム数16~50) |
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先の分割出願をもとにした分割出願の追加手数料 (第2世代) |
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調査手数料 (欧州調査) |
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2以上の締約国に対する指定手数料 |
630€ |
660€ |
30€ |
出願更新手数料 |
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出願更新手数料の遅延納付に対する追加手数料 |
遅延した更新手数料の額の50% |
遅延した更新手数料の額の50% |
0% |
審査手数料 (Article 94, paragraph 1) |
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2009年4月1日以後になされた出願に関する |
885€ |
930€ |
45€ |
新規明細書の公告手数料 |
80€ |
85€ |
5€ |
特許査定料 (Rule 71, paragraph 3) |
885€ |
930€
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45€
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異議申立手数料 |
840€ |
880€ |
40€ |
限定又は取消手数料 |
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審判請求手数料 (Article 108) |
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140€ |
再審理申請手数料 |
3,115€ |
3,270€ |
155€ |
手続続行手数料 |
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権利回復手数料 |
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変更手数料 |
80€ |
85€ |
5€ |
配列一覧の遅延提出手数料 |
245€ |
255€ |
10€ |
より詳細な情報は、下記EPOウェブサイトをご確認下さい。