
浅村特許事務所 知財情報
2020年 3月 2日
インド 日本とインド間の特許審査ハイウェイ(PPH)について
日本とインド間の特許審査ハイウェイ試行プログラム(PPH)について、申請受付が2020年 3月 9日から再開されます。
日本国特許庁(JPO)とインド特許庁(IPO)は、特許審査ハイウェイ(PPH)試行開始に伴い、申請の受付を年間100件までとして2019年12月5日に開始しました。PPH申請が100件に達したとして申請が一時行えない状態となっていましたが、その申請が要件を満たすと判断されてJPOに受理された件数が56件だったということで、残り枠44件の申請受付をJPOが2020年 3月 9日に再開することになりました。インド特許庁への申請の詳細につきましては、インド特許庁のウェブサイトをご覧下さい。
(1)PPH申請可能件数
日本国特許庁・インド特許庁それぞれが受け付けるPPH申請件数は、年間100件までとなります。また、インド特許庁へのPPH申請件数は、1出願人あたり1年に10件までとなります。なお、ここでの「年間100件」とは、PPHを申請し、その申請が要件を満たすと判断されて受理された件数を意味します。したがって、申請要件を満たしておらず却下された申請は計上されません。
(2)インドへのPPH申請の対象となる技術分野
インド特許庁が受け付けるPPH申請の対象となる技術分野は、電気、電子、コンピュータサイエンス、情報技術、物理、土木、機械、繊維、自動車、冶金に限られます。具体的にはJPOが掲載する技術分野・IPC対応表をご覧ください。なお、JPOが受け付けるPPH申請には技術分野の制限はありません。