2019年11月27日
中国から上海市知識産権服務行業協会来日団が訪問されました。
当所は、日中知的財産交流会の会員としてこの度、上海市知識産権服務行業協会(上海市弁理士会)来日団と
日本国際貿易促進協会会員をお迎えし、当所にて日中知的財産交流会座談会を開催しました。
当所の顧問弁護士より「日本の大学教授はどんな研究をし、学生に何を教えているか」というテーマで講演しました。
テーマでは、今年のノーベル賞化学賞を受賞された吉野彰様の発明が国外で特許を取っていなかったため、
その技術を活用した現地企業が大成功を収めた例などを挙げ、「特許独立の原則」(特許などの知財についての保護は、
各国によってそれぞれ独立とするという原則)とは何かを教えている、との話がありました。
また、AIの発展により現在、情報の時代からデータの時代に変化しつつあり、知財分野におけるデータの保護が今後
ますます重要になってくること、また、来日団からは、中国においてAIが作成した作品の著作者が誰であるかなどの紛争が
発生している状況が紹介され、日本の会員からは、外国においてAIが発明者となった例(発明者欄はブランク)が紹介されるなど、
AIに関する議論が日中の参加者間で活発に行われました。
座談会は、日本語・中国語の逐次翻訳を含めて2時間ほど行われ、大変有意義な意見交換と親睦を図ることが出来ました。